
スナックの会計のタイミングは、飲食店の常識とは少し違います。注文のたびに払うのか、帰りにまとめてなのか、そもそもどう切り出せばいいのか。入店の作法を説明した記事は多いのに、帰り方を書いたものは意外と見当たりません。この記事では、退店という場面を、切り出す一言から扉を出るまで順に分解します。
会計は退店時にまとめるのが一般的
一般に、スナックの会計は退店時にまとめて精算します。席に着いた時点から注文が一本の伝票に積み上がっていき、帰るときに合計を払う。いわゆる後払いです。
これは居酒屋やレストランと同じ考え方ですが、立ち飲み屋やショットバーの一部が採る「都度払い」とは異なります。都度払いは客の回転が速い店や、立ち位置が固定されない店に向いた方式で、逆に座って長く過ごす店では伝票を一本にまとめたほうが双方の手間が少ない。スナックが後払いなのは、そういう店の作りから来た実務的な事情です。
もうひとつ、昔ながらのスナックには「ツケ」の文化がありました。常連が月末にまとめて払う仕組みで、店と客の信頼で成り立っていたものです。現在はカード決済や電子マネーが普及し、後払いという言葉が指す範囲も「その晩の終わりに払う」という意味に落ち着いています。
当店も退店時のご精算です。入店時にお金を預かることはありません。チャージという言葉が何を指すのかはチャージとはで説明しています。
「そろそろ」を切り出す言い方
帰りたいのに言い出せない、という相談は少なくありません。ただ、実際に必要なのは短い一言だけです。
- 「そろそろ失礼します」
- 「お会計お願いします」
- 「次があるので、ここで」
この三つのどれかで十分に伝わります。理由を説明する必要もありません。「終電が近いので」と添えれば自然ですが、黙って「お会計お願いします」でも失礼にはあたりません。
言うタイミングは、会話が一段落したところがいいでしょう。誰かがカラオケを歌っている最中に割り込むと、場を切る形になってしまいます。曲が終わった直後、あるいは新しい飲み物を勧められる前が切り出しやすい間です。
逆に避けたいのは、何も言わずに立ち上がって支度を始めることです。帰る意思は伝わりますが、店側は伝票の用意にかかれません。一言先に出したほうが、結果として待ち時間が短くなります。
伝票で確認しておくとよいこと
会計を頼むと、伝票や合計額が提示されます。ここで目を通しておくと安心なのは、次のような点です。
- 人数分の席料が正しく計上されているか
- 注文した飲み物の杯数が合っているか
- カラオケを歌った曲数が合っているか
- ボトルを新しく入れた場合、その扱いがどうなっているか
グループで来ていて途中から合流した人がいる、途中で帰った人がいる、といったときは数が合わないこともあります。気づいたら遠慮せずその場で尋ねてください。会計後に言うより、その場のほうが確認は簡単です。
一般に、飲食店ではサービス料や深夜料金が別途加算される店もあります。初めての店では伝票を見る段階で内訳を把握しておくと、次に来るときの見通しが立ちます。当店の考え方は料金の考え方にまとめてあります。
支払い手段を先に伝えるという配慮
これは知っておくと少し楽になる話です。会計を頼むときに、支払い手段を一緒に伝えておく。
「お会計お願いします、カードで」
これだけで、店側は端末の用意を同時に進められます。合計を出してから「カードは使えますか」と尋ね、そこから端末を出す、という段取りより一手早い。混んでいる時間帯ならなおさら差が出ます。
グループで割り勘にするときも同じです。「三人で分けたいんですが」と先に伝えておけば、店側が計算の方法を考えながら伝票をまとめられます。ひとりがまとめて払い、あとで個々に精算する形にすると、店側の手間はいちばん少なくなります。
当店はクレジットカード、電子マネー、交通系ICに対応しています。現金しか使えないのではと心配して多めに用意してくる方がいますが、その必要はありません。支払い方法の詳細はお支払いについてをご覧ください。
席を立ってから扉を出るまで
精算が終わったら、荷物をまとめて席を立ちます。ここで気にしておきたいのは、次に座る人のことです。
グラスや灰皿を片づける必要はありません。それは店の仕事です。ただ、コートを椅子にかけていた、荷物を隣の席に置いていた、という場合は、自分のものを取り忘れないようにする。カウンターだけの店では席数が限られるため、忘れ物があると次の客の席が一つ埋まったままになります。
ボトルを残す場合は、席を立つ前に伝えておきます。一般に、ボトルキープには保管期限があり、名前を書いて棚に戻す手続きが要ります。精算のときに一緒に頼んでおけば、支度のあいだに済ませてもらえます。詳しくはボトルキープに書きました。
帰りの挨拶は「ごちそうさま」「また来ます」程度で十分です。扉を開けて外に出るまでが退店で、地下の店なら階段を上がるところまで。急ぐ必要はありませんが、扉の前で立ち話を続けると、入ってこようとする人の通り道をふさぐことがあります。
夜の店の作法の多くは、次の誰かのための余白をどう残すかという話に行き着きます。帰り際もその一つです。他の場面の作法はマナーにまとめています。
なお、当店は喫煙目的店のため、20歳未満の方はご入店いただけません。
よくあるご質問
スナックの会計は入店時と退店時のどちらですか?
一般に、スナックの会計は退店時にまとめて精算する後払いです。当店も退店時のご精算で、入店時にお金を預かることはありません。
帰りたいときは何と言えばいいですか?
「そろそろ失礼します」または「お会計お願いします」で十分です。理由を説明する必要はありません。会話が一段落したタイミングで切り出すと自然です。
カードや電子マネーは使えますか?
当店はクレジットカード、電子マネー、交通系ICに対応しています。会計を頼むときに支払い手段を一緒に伝えておくと、店側が端末の用意を同時に進められます。
ボトルを残して帰るときはどうしますか?
席を立つ前に伝えてください。一般に、ボトルキープには保管期限があり、名前を書いて棚に戻す手続きが要ります。精算のときに一緒に頼んでおくとスムーズです。
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監修: スナック ジュゴン公開

