
飲み屋でスナックのソフトドリンクを頼むのは、肩身の狭いことではありません。体質的に受けつけない、薬を飲んでいる、明日の朝が早い、車で来た。理由はさまざまですが、飲まない人は昔からどの店にも一定数いました。この記事では、飲まないまま夜の店で過ごすための実際的な話をまとめます。何を頼むと間が持つのか、炭酸をどう使い分けるのか、居やすい店はどこが違うのか。当店もソフトドリンクだけで過ごせます。
飲めない人は昔から一定数いた
日本人の四割前後は、アルコールを分解する過程でできるアセトアルデヒドを速く処理できない遺伝的な型を持つとされています。顔が赤くなる、動悸がする、翌日に残る。これは鍛えて克服するものではなく、体質そのものです。訓練で飲めるようになったという話は、多くの場合、不快な反応に慣れただけで、体の中で起きていることは変わっていません。
それでも長らく、宴席では一杯目を合わせるのが礼儀という空気がありました。変わり始めたのは二〇〇〇年代以降です。ノンアルコールビールの品質が上がり、二〇一〇年前後には各社が本格的な製品を出しました。今では選んで飲まない人と飲めない人が、同じ選択肢を共有しています。店の側から見ても、飲まない客は特別な存在ではありません。運転手役で来る人、体調を整えている人、今日は飲みたくない人。誰がどれだけ飲んだかより、その場に何時間いるかのほうが意味を持ちます。
甘さと後味で選ぶ
ソフトドリンクを頼むとき、多くの人はとりあえずウーロン茶を選びます。無難ですが、同じものを飲み続けると飽きます。選び方には軸があります。一つ目は甘さです。ジュース類は一杯目こそおいしく感じますが、糖分が口に残るので三杯目あたりから重くなります。長くいるつもりなら、無糖の茶類を基本にして、間に甘いものを一杯挟むくらいの配分が飲みやすい。
二つ目は後味です。ウーロン茶や緑茶は渋みで口の中がリセットされるので、おつまみをつまみながらでも味が邪魔になりません。逆にコーラのような甘い炭酸は、それ自体が主役になる飲み物なので、乾杯の一杯目や、歌い終わったあとの一杯に向いています。
三つ目は温度です。氷入りの冷たいものばかりだと体が冷えます。一般に、多くのスナックでは温かい飲み物の用意もあるので、途中で切り替えられるか聞いてみるといい。当店で出しているものはソフトドリンクのページに並べました。
炭酸は間を作る飲み物
炭酸が入っているかどうかは、味の好み以上に、場での振る舞いを変えます。
炭酸入りの飲み物は、飲む速度が自然と落ちます。一気に飲めないので、少し飲んでは置く動作が繰り返され、話の合間に間ができます。酒を飲む人のリズムと外から見た動きがほぼ同じになるのも利点です。飲まない人が浮いて見えるのは、たいてい味の問題ではなく、手持ち無沙汰になるからです。
非炭酸の茶類は、逆に飲む量を意識しなくていいのが強みです。会話や歌に集中していると炭酸は気が抜けますが、茶類なら残っていても気になりません。長く座って人の歌を聞く時間が多いなら、こちらが気楽でしょう。
ノンアルコールビールはその中間です。炭酸の刺激と苦味があるぶん乾杯にはまりやすい反面、味を酒に寄せてあるので、匂いが苦手な人には合わないこともあります。避けたいのが酔いなのか、味なのか、匂いなのか。分けて考えると選ぶものが絞れます。
運転する日は先に伝える
車で来た日は、席に着いたらその場で伝えてしまうのが確実です。「今日は車なので」の一言で済みます。あとから断るより、最初に言っておくほうが自分も気が楽になります。
法律も押さえておきましょう。酒気帯び運転の基準は呼気一リットルあたり〇・一五ミリグラム以上です。加えて、運転者に酒を提供した側、飲むと知りながら車を貸した側、飲酒した運転者の車に同乗した側も罰則の対象になります。「一杯だけなら」は自分だけの問題では終わりません。体感としての「もう抜けた」も当てになりません。一般に、体重六十キロ台の人がビール中瓶一本を処理するには三時間から四時間かかるとされます。寝たから抜けるわけでも、水を飲めば速まるわけでもない。
なお、当店の駐車場については確認が取れていないため、車で向かう場合は事前にお電話でお尋ねください。
飲まない人が居やすい店の条件
飲まない人にとって居心地を左右するのは、実はドリンクの種類ではありません。一つは料金の立て方です。飲んだ量に応じて積み上がる方式だと、飲まない人は「安く済む代わりに肩身が狭い」という感覚になりがちです。席料が先に決まっている店なら、飲む量と支払いが切り離されるので、そこは気にならなくなります。当店は一名四千円のチャージで時間無制限、サービス料はありません。仕組みの詳細は料金の考え方にあります。
もう一つは、酒以外にやることがあるかどうかです。カラオケがある店は、飲まない人にとってはむしろ過ごしやすい。歌っている間はグラスに手を伸ばす必要がなく、聞いている時間も含めて、場に参加している状態が自然に続きます。当店のカラオケは一曲二百円です。
三つ目は店の規模です。席数が多いと、飲まない人は取り残されやすい。カウンターだけの小さな店なら、その場の話がひと続きになるので、飲んでいるかどうかの差が出にくくなります。初めて入るときの流れははじめての方へに書きました。
飲まないという前提でも、夜の店で過ごす時間は成り立ちます。むしろ何を飲むかを自分で決められる分、翌朝の予定を気にせずに済むのは悪くない選択です。
なお、当店は喫煙目的店のため、20歳未満の方はご入店いただけません。
よくあるご質問
お酒を飲まなくてもスナックに入れますか
はい。ソフトドリンクだけで過ごせます。席に着いたときに「今日は飲まないので」と伝えておけば、あとのやりとりも楽になります。
飲まない場合、料金はどうなりますか
当店は一名4,000円のチャージで時間無制限、サービス料はありません。飲んだ量で支払いが積み上がる方式ではないため、飲む量と会計が切り離されています。
長くいるとき、何を頼むと飲みやすいですか
無糖の茶類を基本にして、間に甘いものや炭酸を一杯挟む配分が飲みやすいとされます。冷たいものばかりだと体が冷えるので、途中で温かいものに切り替えるのも手です。
車で行ってもいいですか
飲酒運転は法律で禁止されています。運転する日はソフトドリンクでお過ごしください。なお駐車場については確認が取れていないため、事前にお電話でお尋ねください。
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監修: スナック ジュゴン公開

