
商談後の二次会は、一軒目の続きではありません。会食で交わした話をどう着地させ、次に会う入口をどこに置くかを決める時間です。ところが実際には「とりあえずもう一軒」で場当たりに決めてしまい、移動に手間取ったり、終電の話で場が終わったりする。二次会は設計できます。一軒目の使い方、店の条件、移動距離、話題の切り替え、切り上げ方の五つに分けて整理します。
一軒目で話し切らない
会食の目的が商談の詰めであっても、一軒目で結論まで持っていこうとすると席が硬くなります。料理が出るテーブルは、間が配膳で区切られ、視線は向かい合わせに固定されます。要件の確認には向きますが、相手の考え方や判断の癖といった、契約書に書かれない部分は出てきにくい。
日本のビジネス接待が二段構えで行われてきたのは、この性質と関係があります。料亭や割烹での会食は明治以降、公私の境目にある交渉の場として使われてきました。食事のあとに場所を変える習慣が残ったのは、「席を改める」こと自体に意味があったからです。座り直すと、話す順番も距離感も一度リセットされる。
だから一軒目では、合意事項の確認と温度感までにとどめる。残りの二割を意図的に持ち越しておけば、二次会に行く理由が自然に生まれます。「もう一軒どうですか」が唐突な誘いではなく、話の続きとして成立する。
二次会に向く店の条件
二次会の店に求めるものは一軒目とは別です。料理の質ではなく、話ができるかどうかで選びます。目安は五つ。
第一に、注文の手間が軽いこと。コースを組む必要がなく、飲み物を一杯ずつ頼めれば足ります。多くのスナックやバーはこの形で、満腹でも入りやすい。
第二に、音量。BGMが大きすぎる店は向きません。声を張らないと通らない環境で、内容のある話は続きません。
第三に、席の配置。カウンターは横並びなので、向かい合わせより視線の圧が少ない。話が途切れたとき手元のグラスを見ていられる逃げ場があるのは、意外に大きい。
第四に、会計が読めること。一般に、初めての店で料金の見当がつかないのは接待で最も避けたい状況です。チャージや席料の仕組みを先に確認しておけば、支払いの段で流れを止めずに済みます。考え方は料金システムにまとめています。
第五に、人数の融通。会食から二次会に移るとき、全員が残るとは限りません。四人のはずが二人になることも、逆に増えることもある。小さい店なら、人数が固まった時点で一報を入れておくと確実です。当店はカウンター8席のみで、ご予約からご連絡いただければ席を確保しやすくなります。
移動距離が場の温度を決める
軽視されがちなのが、店から店への移動です。会食のあと十五分歩けば場の温度は下がる。歩いている間は全員が並んで進むわけではなく、会話は途切れがちになります。冬場や雨の日はなおさらです。
理想は、一軒目を出て数分で着く範囲にあること。距離が短ければ一軒目の会話をそのまま持ち込めます。「さっきの話ですが」が違和感なく言える距離、と考えると分かりやすい。
駅までの距離も効きます。店が駅に近ければ解散の段取りが単純になる。タクシーでも電車でも、店を出てすぐ駅なら見送りに時間をかけずに済みます。逆に駅から離れていると、帰り道の相談が終盤の話題を占領してしまう。会食の店を選ぶ段階で二次会の候補地と駅の位置関係まで見ておくと、当日の判断が減ります。当店は西荻窪駅から徒歩1分の地下で、中央線・総武線でそのまま帰れます。詳しくはアクセスをご覧ください。
話題を変えるための場所として使う
二次会の役割は、話題の切り替えです。商談の本筋を離れ、業界の見立て、過去の失敗、地元の話といった周辺に移る。ここで出た情報が次の提案の手がかりになることがあります。
話題を変えるには、場を変えるのが手っ取り早い。内装が違い、座り方が違い、音が違えば、それだけで話の種類が変わります。海がテーマの内装、青い波模様の壁、一脚ずつ色の違う椅子。そうした具体物は、それ自体が最初の話題になります。
カラオケを挟むのも切り替えの手段です。一般に、スナックでは一曲ごとに料金がかかる形が多く、歌わない人に負担は生じません。接待で歌うかどうかは相手次第なので、押しつけない前提で「ある」ことだけ共有しておけば十分です。カラオケの作法も参考になります。
二次会そのものの成り立ちは二軒目にスナックが選ばれる理由、当日の段取りは会食の二軒目にスナックを使うときの段取りにまとめています。
切り上げ方を先に決めておく
設計で最も効くのが終わり方です。二次会が間延びするのは、終わる合図を誰も持っていないからです。
方法は二つ。一つは、始まる前に終了時刻の目安を自分の中に置くこと。もう一つは、終わりの動作を決めておくことです。「最後に一杯だけ頼む」と決めておけば、その一杯が合図になります。飲み終えたところで会計に立てば、相手を急かさずに終われる。
支払いは、相手が席を立つ前に済ませておくのが無難です。伝票を回すやり取りは締めくくりを事務的にします。席を外すタイミングで通しておけば、店を出てからは見送りだけに集中できる。見送りまでが二次会です。改札まで数十秒の店なら、次回の話を一言添えて別れる余裕が生まれます。
一軒目で二割残し、駅の近くで座り直し、話題を変え、決めた合図で終える。この四つが揃えば、長く延ばさなくても二次会は十分に機能します。
なお、当店は喫煙目的店のため、20歳未満の方はご入店いただけません。
よくあるご質問
商談後の二次会はどのくらいの時間を見ておけばよいですか
決まりはありませんが、始める前に自分の中で終了時刻の目安を置いておくと、間延びせずに済みます。当店は21:00からLASTまでの営業で、チャージは時間無制限です。
二次会の店は事前に予約しておくべきですか
人数が読める場合は事前に伝えておくと確実です。当店はカウンター8席のみのため、複数名でお越しの際はご予約からご連絡いただけると席をご用意しやすくなります。
会食で食べた後なので、二次会では飲み物だけでも大丈夫ですか
問題ありません。一般にスナックは飲み物中心の業態で、当店も1杯ずつ注文できます。ソフトドリンクのみでも過ごせます。
接待の支払いはカードを使えますか
当店はクレジットカード、電子マネー、交通系ICに対応しています。席を外すタイミングで会計を通しておくと、締めくくりがすっきりします。
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監修: スナック ジュゴン公開

